メエメエ博士のエィガレビュー

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メエメエ博士の映画レビューブログ

初心者の映画感想ブログ、ここにあります(ネタバレが多いです)

ディスコネクト の感想

アマゾンプライムビデオ 80点台

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2016/11/24 鑑賞
以前クラッシュ(群像劇)を観てフィルマークスで低評価を下したとき、「じゃあこの作品観てよ」と薦められたので鑑賞

あらすじ

現代では目の前に居る人を軽視して、ネットの先に居る人とつながることは日常的。そんなありふれた場面から始まる群像劇  ①夫婦仲の悪さをチャット相手に愚痴っていた妻がクレカ番号流失で詐欺被害  ②エロチャットをしている未成年に関心を持ちテレビニュースで放送したい記者  ③クラスのぼっちに「フェイスブックでネカマを演じて釣る遊び」をするいたずら好き二人組

これらの登場人物が絡みあいながら、悲劇的な方向へ話が進むのであった

良かった点

導入としてのネット描写がリアルすぎて、話に没入してしまった。久しぶりにここまで感情移入しちゃったね。だって行ってることを自分自身もしてるし、普段家族や身の回りの人と顔合わせて自分の声で気持ち伝えてないもの。なぁなぁにしてネットばっか接続してるわ確かに。

これを観るとすぐ自分の普段の行動を変える必要があると反省させられます。

あと、全ての登場人物に背景があり裏があり、行動原理に納得できる作りになっている。なんでそんなことすんだよとは一ミリも思わない。そんな行動一つ一つが悲劇へとつながっていくのは圧巻だし、残酷。心をひりつかせる展開で、目が離せない120分。

そしてかるくネタバレなっちゃうが、ラストが考えうる史上最悪から一歩だけ引いた結末になっている。このバランス感覚が最高!! 登場人物全員が悪事を止められなかったため、“現実離れした成人君主”じゃなく同じ人間であることが肌で伝わってくるが、この先も全員人生が続いていく絶妙な着地点。このおかげでただの創作映画以上に影響力を持ち、終わってもなお、登場人物たちの行動と自分の日常を比較してしまう。

僕は今まで“群像劇”というジャンルが苦手で、良いなと思ったためしがなかった。なぜなら劇中複数ある展開の中でも良い悪いの差は必ずあって、だったらその一つを突き詰めてそれだけで映画にした方が良いなという作品ばかりだったから。 しかし今作は、ネット社会の生み出した複数の使い方を“群像劇”という形で網羅することによって、ネット社会映画としての完成度が確実に高まってる。初めてこのつくりこそいいと思える作品。

 

微妙な点

完成度が高すぎてもっと見たいと思わせるところぐらい。120分すら短い。140分ぐらいでもいいと思える。

相当強いて挙げるなら、事件発生後の会話において、それまでの本音を話すシーンがもっと欲しかったなと。ネットではなく会話で心が通じ合っていく過程をさらに入れるべきだった。 今は「事件が起き、目の前の人とのコミュニケーション大切さを知り、家族仲が良くなった」という構図になっている。そこにコミュニケーションの実行の場面を付けたしてほしい。

あとあるのは3本の話がどこかで交差したら面白かったなという贅沢な要求ぐらい

 

まとめ

これは傑作だ。群像劇嫌いの私も褒めざるをえない完成度。実生活に影響を与えるって意味でも、観る価値のある映画だと思う。

採点 82点