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007スカイフォール の感想

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2016/12/05 鑑賞

ちょいまえにカジノ・慰めと鑑賞し今回はスカイフォール。前初めて観たときは大変良かった記憶。

あらすじ

 今回は犯人を狙うというより犯人から上司Mを守る。前半は犯人を探しに各地を飛び回り中盤で華麗に捕まえる。その犯人は元MI6であり、ジェームスボンドが一歩間違ったらなりえたかもしれないスパイとしての末路。任務のためとはいえ切り捨てられ死にかけた末に、Mを自らの手での殺害を唯一の生の意味とする犯人。そしてMと二人スコットランドの生家に逃げるボンド。そしてどうなるのか…

良い点

 全編に渡る画それ自体のかっこよさと、静かなシーンでも興味を失わせない重厚な人物設定。そして予算満点のド迫力な激しいシーン。そのすべてがハイレベルに混ざった140分。アクション映画なら長すぎるし、おそらくアクション以外のシーンが冗長であろう。それが全く感じられない上品な140分。

 まず画がかっけぇ。ふつうのシーンに見入っちゃうから単純に興味が持続する。

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例えば“ただ移動してるだけなのにかっこよ”とかね

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格闘中水に落ちたシーン。普通こんなに芸術的かね。まず水中で引いて見せないよ。(しょぼいPCでスクショとったのでBDの人はもっといい画。)

 

 ストーリー自体は引いてみれば単純な展開。しかし悪役が深い。ここまで2作で007なりたてボンドをみせて、今作で老いぼれ007とMのやり取りみせられたらその信頼が強く伝わってくる。そこで出してくるのが今回の悪役。元やり手MI6諜報員だからあそこまで本部を陥れる説得力もあるし、なんせ動機が良い。対照的にMを憎む。憎みすぎて一周まわって好きなほど。まるで母に愛されなくて怒った子供みたいに。

 しかしMはだれかを嫌いなわけでも好きなわけでもなく、常に合理的判断を下す。それは序盤にボンドもろとも撃つ命令を出すことで分かる。そんなMの元でボンドは死にかけるし、悪役のように酷い拷問の末自殺を図った可能性もある。しかしボンドはそれを上回る形でMと特別な信頼関係を結んでいる。しかしそれはいわば“たまたま”であって、今回の悪役とボンドを分けたのは紙一重。そんな二人がMを中心に対峙するストーリーは絶品。140分使う価値ある~~。

 

 あとは度迫力の各所のアクション。タイトル前アクションの列車破壊は予算的に凄いけど、その前のバザールをバイクで激走も見ごたえある。上海は明暗の使い方が美しい中静かに戦闘。軍艦島モデルの舞台はあれセットって凄い金掛ってる。

 ラストのスコットランドはあの規模の爆発するにはあそこしかねぇなというレベルの爆発。デカいお屋敷ぶっぱしちゃう。あの乾いた平地にあの美しいオレンジの爆発。飽きさせないねぇ。

悪い点

 Qという新特殊装備担当が出てきてボンドに「認証式ワルサーPPK/S」「強力発信機」という二つの新武器を与える。これがしっかり生かされるんだけど、中盤で二つとも一回使ったらその後出てこずなのは残念。あの銃とか一度使って以降もう持ってないでしょ。Q自体も魅力的なキャラだし、後半もうちょっと出番があればなぁと。次作のスペクターにも出てこない。

まとめ

 やっぱり面白い。というか傑作だね。140分全要素で惹きつけ続け、結末も美しい。鑑賞後の満足度考えると文句ない。「そうだこの満足度のせいでスペクターを初日に観に行って大失敗したんだった」と思い出しました。

採点 89点