メエメエ博士のエィガレビュー

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セッションズ の感想

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2016/12/09 鑑賞

ツタヤジャケ借りシリーズ

あらすじ

 幼少期の病によって首から下が一切動かない障害を抱える主人公。大学にも電動ストレッチャーで通い、今ではジャーナリスト兼詩人としてヘルパーに助けられながら生活している。そんな彼に今回依頼された仕事は「障害者とセックスについて」という記事の執筆。取材のため障害者専門のセックスセラピーを初めて受けることになる…

良い点

 “下半身不随でひとりでに動けない詩人”と映画の親和性。この映画は全編ほぼ主人公目線に徹している。①主人公のタイプ②主人公の心の声③主人公が牧師に話す回想 の3つで話を進めて、段階を踏んで複数回行われるセラピー(性的ふれあい)のシーンが挟まれる構造だ。

 その際に語られる言葉にとても共感できる作り。様々な出来事に対し主人公は何もアクションを加えられずいわば見ていることしかできない。そして我々観客も全く同じ状況でその出来事と出会っている。そんな主人公と観客の同じ経験を元に、性という恥じらいを含みブラックボックスのような話題を、観客と主人公は同じ無垢で新鮮な気持ちで体験し、詩人らしく美しく語っていく。

 18禁映画なのでセックスセラピーシーンはとてもリアルだ。もちろん行為は官能的ではない。体は動かないし簡単なスキンシップでの予期せぬ射精の連続だ。しかしその行為一つ一つがリアルなため、性行為にたどり着いたとき主人公共に我々も極上の喜びを感じることが出来る。

 この映画は徹底的に「感情移入」という映画の喜びの根源的な責務を果たしてくれる。題材も演出も演技も。これは良い映画でしょ。

まとめ

 この映画好きです。本当の意味で感動的。泣かせるとかではなく”性の喜び”とはどんなものなのか。卑猥な性的欲求ではなく、人間の本能的なぬくもりの部分の喜び。それを映画という手法を使って疑似体験させた、最高到達地点映画。生涯トップテン級にすき。

採点 94点