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【感想】(500)日のサマー サマーとかいうサイコパスによるクライムサスペンス

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2017/01/31 鑑賞

ジャケットで男女が向き合ってるだけの映画は観ないことにしています。精神衛生上得るものが一つもないからです。しかし今回観てしまった。有名で人気の高いこちらの作品を。

 

あらすじとか飛ばして「サマーというサイコパス」

前提としてこの映画は徹底して男目線の映画です。そんな映画を男が語ります。男と女は確実に分かり合えない。なので私の意見は女性には分かってもらえないでしょう。それを前提に置いていろいろ語りたい。

 

まずこの映画で一番伝わってくることがあります。それは「おてんば、天真爛漫は美を内包して成立する概念」だという当たり前のことです。

サマーはすべてを許される存在です。それは劇中面白おかしく数字で証明されているほどの美貌(資産)の持ち主であること一点のみで支えられています。女は顔、男は身長と社会的ステータスがその人間の立場を決める内的資産です。

サマーは両親が離婚しています。その影響(と自己分析)で愛や運命を信じず、主人公との交流が始まってすぐに「本気の恋愛関係にはならない」と宣言します。通常の顔面であればこの態度だと幸せを掴むことが出来ません。セフレならば相手からのアプローチもなくそのまま終わり、資産を持つ者や愛を信じる者のような幸せを得られません。

社会的な幸せを得られなくてもいいという姿勢には限界が来ます。人間は必ず比べる生き物だからです。そうなった時に後悔することになるのはサマーの考え方を持つ美人でない人間です。そういう生き方をしているサマーは、持っている内的資産(可愛さ)によって最終的に幸せをつかみます。

 

資産家(持つ側)の人間のお遊び映画

この映画はそんな持つ者側であるサマーのお遊びを観る映画なのです。劇中のお遊びはもはや犯罪であり、クライムサスペンスと言って差し支えない。始まってすぐに「この映画は恋愛映画じゃない」と出ますが、そういうことです。

主人公は何の日の打ち所のない純情な青年です。ここがちょっと嫌な奴だったりダメな奴だったりしたら、被害者側にも過失があることになるので大切です。

そんな主人公が一生懸命働いてると向こうからアプローチしてきます。その姿勢こそ持つ者の余裕。美人からのアプローチ男は憧れますね。そして戸惑ってると行われるのが、コピー機周辺で行われる無言のキス。主人公は普通に話そうとしているのに、強引に無理やりキスですよ。これって男女が逆ならクライムでしょ。でも許されるのはそういうこと。

でもこれらの行為何が悪いって思う人いるでしょ。憧れの行為なんでしょ?ってこういう犯罪行為してまで気持ち揺り動かしといて、恋愛しませんって姿勢は倫理的におかしいよね。ということです。

上記で言った通り、普通はこういう行為してあの姿勢は許されない。のにサマーは許される。そして結局一人姿勢を変えて幸せになる。これを観てなにが面白いんですかと問いたい。

 

犯罪者であると決まったシーン

それで極めつけは、主人公がサマーを乗り越えて新しいフェーズに進んだ後。

主人公が広場で休んでいると、サマーが来ます。主人公とサマーが会うのは、サマーが結婚したことが分かってぶり。主人公はサマーに問います。「テメェ結婚とかそういう本気の恋愛しねぇって言ってたじゃねぇか」と。至極当たり前の発言です。サマーのそういう愚行で主人公は迷惑しているのですから。

それに対するサマーは「そうしたかったから」「私も驚いている」はい!きました!自己の他者化。見えざる我への責任転嫁ですね。ずるいですね。じゃあこれまでなんだったの、と問いたいのに問う相手を変わり身させる。

 

よくよく考えてみると、サマーはその結婚発表の場に主人公を呼んでいます。それは主人公にしたこれまでの仕打ちと、結婚という行動の整合性の無さに罪悪感を感じていないということです。ここまでたかが映画にこんだけキレている僕と、サマー側につく人間は絶対に分かり合えないんでしょうね。

これらの行動は一言で言うなら天真爛漫。考えていなく純真さに起因して行動している。だから許させると単純化するのではなく、そこに美人という一枚挟まっているということを忘れてはいけない。

「映画だからね。そりゃ美人が出るじゃん。」っていうやつ。サマーという美人だから許される犯罪者を、犯罪者と見せないことにキレている。サマーは間違っているんですよ。善悪の区別つくでしょ。サマーは悪人なんです。

 

まとめ

気持ちが入ります。これ読んだ人は分かるだろうけど、だから男女が向かい合っている映画は観ないのよ。だって気分悪くなるから。たかが娯楽で。

こういう映画をサイコパスによるクライムサスペンスとして楽しむ分には良いけど、劇中のサマーのように感動とかしている人とは、激論を交わして楽しみたい。そういう楽しみ方も映画にはあるよね。

 

採点 15点