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【感想】クリーピー偽りの隣人 映画と結びつく現実が一番怖い

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2017/02/03 鑑賞

この世で最も怖い話

心霊写真や怖い話をまったく信じてない。怖がるわけじゃなく完全娯楽としては楽しんでる。ただひとつ本気で怖かったのが、近年明らかになって首謀者自殺と後味悪く完結した「尼崎事件」だ。これを知った時こんなこと本当に起こるのか?と現実の出来事なのにフィクションのように感じてた。

調べていくとこれと同様な手口で、日本の犯罪史議論で必ず上がる三大凶悪事件の一つ「北九州監禁殺人事件」にたどり着いた。いろんな本が出版されてて読んだが、これ以上ない恐怖だ。どんな創作物では出せない恐怖。こんなことが実際に起きるのかと。「人間が人間を支配し人生を奪い取る」なんてことが現代日本で完遂されたという事実。怖い。 

題材のパワー

この事件が元になった小説が原作。原作未読ですがやっぱりストーリーにパワーがある。だって人間の倫理観を超える行動を映画にしてるわけだから。着地点は当たり前に怖いし、だんだん明らかになっていくところももちろん怖い。

サイコVSサイコという構図

頭おかしい事件を起こすサイコを演じた香川照之の演技がすごくて、よくもまぁあんな不気味さを演出できたなぁと敬服。

あの事件を映画にするって言って、事件を探る側も別のサイコにしたのは大きな工夫点。そのせいで映画内どこにも安全地帯が無く、何が正しいのか分からなくなってくる。もう映画内全部おかしい

最後サイコさによって解決に導くのも面白い。決着の説得力があった。

微妙点は薬のいらなさ

せっかくあんなに魅力的なサイコパスを作り上げたのに、薬を使っちゃうとそれでおしまい。あぁぜんぶ薬のおかげなんだなって。もっと現実的なマインドコントロールの過程描写が必要。実際の事件の手法とかを用いて、身近で起こりうるという恐怖演出の方がいい。

もういっそノンフィクションの映画化に徹したほうがいいんじゃないか。「すべて実際に行われたこと」にして。

まとめ

小説を読んでないから現実を求めてしまうのかも。あの事実を創作物にしたら負けちゃう。この題材を選んだ時点でノンフィクションに出来るだけ徹したほうがよかったんじゃないか。

やっぱりそれだけ事件は怖かった。

採点 67点