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【ネタバレ感想】ハイドリヒを撃て  すばらしすぎるラストシーン

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2017/11/18 鑑賞 下高井戸シネマ

あらすじ

第二次世界大戦序盤
チェコは連合国に見放されドイツに無血開城させられる。イギリスにあるチェコ臨時政府から派遣されたパラシュート部隊の主人公二人。与えられた任務はナチスドイツNo.3のハイドリヒを暗殺すること。レジスタンスはほとんど潰され、ドイツ軍が目を光らせるチェコで作戦を遂行できるのか。

感想

今年新たに観た作品ではナンバーワン。重みと悲しさが支配する世界に芽生えるかっこよさ描写では群を抜く作品。

この映画の前半はドイツ管理下でのレジスタンス活動と、作戦決行までの緊迫した話し合い。任務に対するそれぞれの使命感が伝わってきて、そこそこよろし。同じ対ドイツの怒りとチェコのためという原動力でも、それぞれのビジョンがあり、どれも納得できる。その中でだからこそ主人公の選択の重みをさらに強くする。

そして中盤で任務が遂行される。が、拍子抜けの展開で終わる。

そこからがこの映画の真骨頂。暗殺を行うことの代償として、チェコの無関係な一般市民たちが弾圧されまくる。主人公たちは身を隠して弾圧から逃れるんだけど、自分たちの選択によって、守りたかった市民を失っていく無力感

仲間にも弾圧の手は伸び、それぞれが壮絶な選択をしていく。裏切りもあるが、人としてそれもしょうがないと思えるシチュエーションをしっかり伝えてくるので閉塞感がすごい。

そして満点のクライマックスへ

教会に追い込まれた主人公たちの、歴史上本当にあった6時間の籠城戦に繋がっていく。

ここのクライマックスはすんばらしい出来ですよ。壮絶な戦いに身を投じギリギリまで抗った結果、全てを受け入れ死を選ぶ。映像的にも演技もかっこよかった。
教会から合流したあまり個人のバックボーンが分からない人でも、同じチェコのための戦いだという気概のもと戦い続け、観ていて熱くなる。


そしてクライマックス後半。前半と同じような銃撃戦かと思って、どう変えてくるんだろと期待してたら、期待を上回ってきました!

主人公たちが立て籠もってる地下にホース入れて水攻めしながら銃撃するナチス軍。どんどん溜まっていく水によって、生のタイムリミットが視覚的に分かり、絶望感が凄い。そこに投げ込まれる手榴弾。激しい水しぶき。動くこともままならないなか、注水されている窓から唯一光が入り、暗闇の中まるで希望がそこにあるようにも思えてくる。

そしてついに決着のとき。
ラストカットは最高級の賞賛を送りたいかっこよさ。鑑賞後の余韻がエグかった。

一緒にみた映画好きの奴も、今年劇場で観た中でナンバーワンだ!と興奮してました。

まとめ

閉塞感のある絶望的な世界の中で、前半は志を推進力にした希望を。後半はその高い代償を払い、何のために自分の命は支払われたのかと彷徨ってる物悲しさが横たわってる映画でした。

久しぶりに良い映画見たなって思える作品でした。千円と2時間でこの体験があるから映画は良いなぁ。観てない人は観て損なし。

採点 86点

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