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【感想】バッド・ジーニアス 天才とマークシートの芸術

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2019/01/05 新宿武蔵野館

あらすじ

主人公リンは天才女子高生。勉強はもちろん日常から頭が切れまくる。ある日バカだけど可愛い友人グレースが、このままでは大事なテストを落第しちゃうとリンに助けを求める。そこでリンは天才的手法でカンニングをさせ助ける。

その功績を知ったグレースの彼氏パットはカンニングビジネスをリンに持ちかけるが…

感想

これは良作ではない。傑作だ。

観客を引き込む緊迫感は今まで観てきた映画で一番だったかもしれない。『アルゴ』が緊迫感映画でパッと浮かぶんだけど、今作には遥かに持ってかれた。

映画館なのに没入しすぎて周りに人いるのマジで忘れちゃいました。自我も周りも無くなり、ピンチのシーンで手をボキボキって鳴らしちゃって「うわっここ映画館だった」て我にかえるぐらい。

カンニングのドキドキ感って、実際してなくても学校のテストやセンター試験とかで誰でも腹の底で共感しちゃう。観ていて緊張とドキドキでゲロ吐きそうになっちゃった。

ただのカンニングエンターテイメントで終わらせない

だだ主人公がなんらかの理由に乗って前傾姿勢でカンニングに手を染める「カンニング版オーシャンズ」にしなかった凄さ。これだけ犯罪計画・決行シーンが面白いのにもかかわらずね。

社会階層と持って生まれた才能や努力を、生き方にどう反映させるのか。それを踏まえてどう生きることを選ぶのか

高校生ってセンシティブな年齢に、様々な苦慮から立場がコロコロ変わる様子。主人公ともう一人の天才バンクの行動を通じて、個人としての思いと社会的問題のスケールが違う2つを見事描き出す。

だからこそラストのエピローグの重み出てくる。今作を傑作に押し上げてます。

テストシーン以外の演出がダサい

テストシーンは作戦決行場面で一番大事。そこは演出も際立って、いろんな見せ方でとっても良かった。主人公たちの追い込まれ具合や覚醒が身体中を駆け巡る感じ。最高。

なんだけど、そこ以外のストーリー周辺がダサい。タイ感出ちゃったって言うと差別になっちゃうけど、なんかテレビ局制作映画みたいな味付け。コテコテで濃い。クラスメートたちが集まって会話するシーンは、主人公以外ことごとく冷めちゃいました。

主人公は素晴らしいし、可愛い

リンを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは抜きん出てました。すごいなぁ。演技って良し悪しあまり分からなくて、観ていて伝わってくるのか、違和感ないか冷めないかって観点しか持ってないけど、この人は抜群でした。

そして顔面が本田真凜系統の一番好きな顔だったので、ずっと観ていたかった。好きな女優と言えばエルファニングでしたが、この人も入るなぁ。名前長くて覚え切れんけど。

まとめ

エンターテイメント性と深みを、傑出したカンニング=犯行描写でこれでもかと両立させた傑作です。これはすごい。
おそらく誰が観ても楽しい。誰でも合格出す映画。

公開時期みるとちょうど彼女にお熱で映画熱が無かったとき。なのでこんな傑作を今日知って今日観ました。昨年観てたらレディープレイヤーワン抜いて2018年ランキング3位入ってたなぁ。もったいない。

採点 89